先月、人材ビジネス部門の社員セミナーを実施しました。介護事業部は感染症対策を優先し、2年間オンラインで実施していましたが、今年度から集合形式に戻し、10月に実施予定です。
人材ビジネス部門のセミナーは当初、派遣先で勤務するスタッフ向けの懇親会として位置づけていましたが、近年は「リスキリング」を目的とし、この3年間は社会のAI化に対応すべくデジタルスキルを伸ばす研修を実施してきました。
今回は最終年度にあたり、Chat GPTの基本操作から応用編までを4回に分け、地方オフィスを含む全社員に参加してもらいました。
この数年は新卒・既卒採用を強化し、派遣先で就業する正社員の採用を積極的に推進したため、社外で勤務する社員が多数在籍するようになりました。介護事業所も新規開設を進めたことで18拠点となり、通常業務では社員同士が顔を合わせる機会が少なくなりました。
研修の目的は業務上のスキルアップですが、セミナーは社員が一同に会することができる数少ない機会でもあります。介護事業部とは別開催になりましたが、全社員が集ることで「同じ仲間」として、日本リックのコミュニティを広げ、一体感を持って事業運営をしたい･･･そんな思いも込めています。
当社は人材ビジネス企業として41年目、介護事業者として21年目を迎え、確固たる企業文化を確立してきました。しかし、長期にわたる事業継続により経験値が高くなる一方で、先入観や習慣的な作業が増え、新しいことにチャレンジする意識が薄れる弊害もあります。
アメリカのビッグテック企業（GAFAM）の急速な拡大に伴い、ディープラーニングの技術がこの数年で急速に進み、これらが開発した製品を使いこなすことが、より効率的に働くための必要条件になりつつあります。近年は技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、業務上で必要とされる知識も急激に進歩しています。
リスキリングがきっかけとなり新たな思考が生まれ、それを実践し続けることが企業の成長にもつながります。良い企業文化を持ちながら、社員一人ひとりがチャレンジ精神を持ち、成長を続ける組織でありたいと考えます。
日本リック株式会社
代表取締役 日高一隆
