競争の必要性

マラソン大会に出場しなくなって3年が経過しました。当時は月間走行「150km程度」、フルマラソン「4時間未満」、ハーフマラソン」102分」と、かなりのめり込んでいました。まだ趣味程度でランニングは続けていますが、現在は週末に10~15kmをゆっくりと走っています。

以前は、2足のランニングシューズを使用し、交互に毎年1回、新しいシューズを購入していました。しかしながら、現在の走行距離だと交換のタイミングが伸びていきます。最近4年振りに新しいランニングシューズを購入しようとショップに行ったのですが・・・久し振りに行ったランニング用品売り場は、メーカーの勢力図が大きく変わっていて、何が良いのか見当もつかず。結局、一番人気のあるシューズを購入してしまいました。

思い起こせば、コロナ禍以前はランニングブームで、池井戸潤原作の老舗足袋製造会社がランニングシューズの開発によって企業再生をするドラマ「陸王」がヒット。東京五輪の前には出場選手を決める「マラソングランドシップ」も注目を集め、ハイテクシューズの開発や著名なシューフィッターの契約を巡りメーカーが競い合っていました。その結果ランニングシューズが驚異的な進化を遂げ、一流選手がレースの度に好記録を叩き出しました。

私が4年前に購入したナイキのシューズは、厚底でしたが軽量、発砲ゴムでできているソールにカーボンファイバーが埋め込まれており、足が自然に前に出るような感触で一般ランナーにもハイテクシューズ競争の恩恵が来ていることを実感しました。

企業がより優れたものを開発して競争を勝ち抜こうとするのは資本主義の原則ですが、根底にあるのは「使う人にとって良い商品を作ろう」とする想いです。企業の良い競争が自社だけでなく業界全体の発展に繋がるのではないでしょうか。

来年、還暦を迎えるにあたって、再度レースに参加しようと思っています。以前のようなタイムは狙わず、楽しみながら走りたいと考えていますが、ゆっくり走ることをラクに感じるためには、練習ではそれ以上のペースで追い込む必要があります。

「痛みなくして得るもの無し」

努力無くして事は成しえないとの想いで走ります。

日本リック株式会社
代表取締役 日高一隆

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